中川木工芸 比良工房を見学しました。(工房編)
「中川木工芸 比良工房を見学しました。(ギャラリー編)」からの続きです。
中川さんのギャラリー「草壁」を一通り堪能し、帰ろうとしたところ・・・
「よかったら、工房もみていきませんか?」
と、中川さんからお声をかけていただきました。
なんともフレンドリーな・・・こんなどこの馬の骨ともつかないオレを工房に呼んでくれるとは。
そんなお誘いを断るはずもなく、あつかましくも工房へついて行くオレ。
ま、ついて行くって言っても、ギャラリーから徒歩0分(30秒ぐらい?)隣の建物でした。
おぉ、さっきから気になっていた木材は作品の材料だったのか。
たくさんの木材が工房前に置かれています。
こいつらも将来、中川さんの作品になるんだろうなぁ・・・なんて思いながら木材たちを通り過ぎ工房へ。
「あ、今散らかってますけど・・・」
と、中川さん。
そんな、そんなとんでもありませんよ。
オレの部屋に比べると数百倍キレイですよ・・・。
そして部屋の中は・・・あぁ、ほのかに木のいい匂いがする・・・。
なんか作りかけっぽい作品もある、こりゃ工房だ!
と、当たり前の事に感動する。
だって普段見ない部屋だもんなぁ!
挙動不審にキョロキョロしているオレに、イロイロ商品とか作業について説明してくれる中川さん。
全ては書ききれないけど、ちょっと紹介すると・・・(順番は適当)
まずノミについて。
工房の写真奥にも大量に、掛けられているノミ。
そりゃ木工職人さんには必要不可欠な道具だろう。
素材の形状、大きさなんかにあわせて300種類以上のノミを使い分けるとか・・・
ノミ自信いろんな形状があるし、300種類とか覚えられないよ・・・。
一番小さいノミを見せてもらいました。
オレの親指よりチッサイんですが・・・何に使うのでしょう?
この作りかけっぽい木の物体。
どうやらお酒を飲むタメのコップらしい。
木の質感がいい感じ。
そういや木のコップで飲むお酒って日本酒が多いよなぁ。
あたりまえだけど、素材(木)によって香りが違うらしい。
だから、同じ日本酒でも、檜のぐい呑で飲む日本酒と、杉のぐい呑で飲むお酒は香りが変わる。
こういう飲み方を、きき酒ならぬ、「きき木酒」と言うらしい。
風流だねぇ。
そして、コレ。
こいつが凄い、凄すぎる!
この船っぽい形をした木工製品は、なんとあのドンペリから受注を受けて300個限定で製作しているシャンパンクーラーである。
「これ、意外と難しいんですよね、1日1個しか作れなくて、300個だと1年かかるんですよ!」
と、笑いながら説明してくれる中川さん。
この時オレは、普通に「ドンペリかよ、すげぇなぁ」ぐらいにしか思っていなかったが、帰ってネットで調べてビックリ!
本当にいろんな所に掲載されていて・・・マジすげぇ・・・。
(参考)
http://www.grass-garden.com/
http://www.l-u.co.jp/results/cooler/index.html
http://www.m-pro.tv/2010/02/post-56.html
ネットによると、ドンペリの醸造最高責任者 リシャール・ジェブロワ氏が訪れて、
『 しなやかで力強い形は感動的だ、この技を世界に知らしめたい 』
と話したという。
実際使用してみると水滴も付かず底も濡れる事が無く大好評だそうです。
しかも長期間使用できるのもうれしい、金額は8万8千円だそうだ。
ってよ!
目の前に8万8千の桶が無造作に・・・
あょょょょょ・・・・ビックリ。
そんなエライ人が絶賛したモノを前にオレ・・・何やってんだ?
てか、中川さん、全然偉そうじゃないし、気さくだし、どんだけいい人なんだよ・・!
とまぁ、なかなか楽しい話を聴いていると、中川さんが手元にある木を削り差し出した。
「匂ってみてください。」
一つではなく、何種類かの木の削り出した木片。
鼻に近づけると・・・
おぉ・・・すげ・・・香水を手につけて匂った時みたいに強烈な香りがする。
なんて言うんだろう・・・薄めると新築の家の匂いって感じだ。
それも、木の種類によって全然違う。
全然違うんだけど・・・なんて言うんだろう?
言葉で説明できない、木の匂いって言葉で形容しがたい。
森の中の匂いって言うか・・・懐かしい匂いっていうか・・・言葉だと、どれもチープな感じがする。
それでいて、バリエーション豊か。
今まで、こういうのひっくるめて全部、「木の香り」って言葉でくくっていたけど、一つ一つがぜんぜん違うし表現として足りていない。
なんで今まで気がつかなかったんだろう?
面白いので、家に持って帰りました。
そんなこんなでマッタリしていると、中川さんの子どもが乱入してきました。
そして、ノミをつかったり、木を削ったり、まさに中川ジュニア大暴れ。
お父さんの仕事をマネしてるみたいだ。
いやぁ・・・すごいな、と感心していると・・・
「におってみ!」
と、お父さんみたいに、削った木片をオレに差し出す。
オレが木片匂って、
「いい匂いやなぁ」
って言ったら、
「全部いい匂い!」
と、ジュニアが言い放った。
あぁ・・・木の匂いは、お父さんの作業場の匂い、作品の匂い、お父さんの匂い。
全部いい匂いなんだなぁ・・・。
ちょっと感動してしまった。
単に、いいものを作っている人を見たって言うだけではなく、その人の人間的な部分にも少し、少しだけ触れられたかなぁ・・・と思った今日この頃。
とっても楽しかった今日この頃。
「中川木工芸 比良工房」
また、来てみたいです。
本当に長い時間ありがとうございました。
中川さんのギャラリー「草壁」を一通り堪能し、帰ろうとしたところ・・・
「よかったら、工房もみていきませんか?」
と、中川さんからお声をかけていただきました。
なんともフレンドリーな・・・こんなどこの馬の骨ともつかないオレを工房に呼んでくれるとは。
そんなお誘いを断るはずもなく、あつかましくも工房へついて行くオレ。
ま、ついて行くって言っても、ギャラリーから徒歩0分(30秒ぐらい?)隣の建物でした。
おぉ、さっきから気になっていた木材は作品の材料だったのか。
たくさんの木材が工房前に置かれています。
こいつらも将来、中川さんの作品になるんだろうなぁ・・・なんて思いながら木材たちを通り過ぎ工房へ。
「あ、今散らかってますけど・・・」
と、中川さん。
そんな、そんなとんでもありませんよ。
オレの部屋に比べると数百倍キレイですよ・・・。
そして部屋の中は・・・あぁ、ほのかに木のいい匂いがする・・・。
なんか作りかけっぽい作品もある、こりゃ工房だ!
と、当たり前の事に感動する。
だって普段見ない部屋だもんなぁ!
挙動不審にキョロキョロしているオレに、イロイロ商品とか作業について説明してくれる中川さん。
全ては書ききれないけど、ちょっと紹介すると・・・(順番は適当)
まずノミについて。
工房の写真奥にも大量に、掛けられているノミ。
そりゃ木工職人さんには必要不可欠な道具だろう。
素材の形状、大きさなんかにあわせて300種類以上のノミを使い分けるとか・・・
ノミ自信いろんな形状があるし、300種類とか覚えられないよ・・・。
一番小さいノミを見せてもらいました。
オレの親指よりチッサイんですが・・・何に使うのでしょう?
この作りかけっぽい木の物体。
どうやらお酒を飲むタメのコップらしい。
木の質感がいい感じ。
そういや木のコップで飲むお酒って日本酒が多いよなぁ。
あたりまえだけど、素材(木)によって香りが違うらしい。
だから、同じ日本酒でも、檜のぐい呑で飲む日本酒と、杉のぐい呑で飲むお酒は香りが変わる。
こういう飲み方を、きき酒ならぬ、「きき木酒」と言うらしい。
風流だねぇ。
そして、コレ。
こいつが凄い、凄すぎる!
この船っぽい形をした木工製品は、なんとあのドンペリから受注を受けて300個限定で製作しているシャンパンクーラーである。
「これ、意外と難しいんですよね、1日1個しか作れなくて、300個だと1年かかるんですよ!」
と、笑いながら説明してくれる中川さん。
この時オレは、普通に「ドンペリかよ、すげぇなぁ」ぐらいにしか思っていなかったが、帰ってネットで調べてビックリ!
本当にいろんな所に掲載されていて・・・マジすげぇ・・・。
(参考)
http://www.grass-garden.com/
http://www.l-u.co.jp/results/cooler/index.html
http://www.m-pro.tv/2010/02/post-56.html
ネットによると、ドンペリの醸造最高責任者 リシャール・ジェブロワ氏が訪れて、
『 しなやかで力強い形は感動的だ、この技を世界に知らしめたい 』
と話したという。
実際使用してみると水滴も付かず底も濡れる事が無く大好評だそうです。
しかも長期間使用できるのもうれしい、金額は8万8千円だそうだ。
ってよ!
目の前に8万8千の桶が無造作に・・・
あょょょょょ・・・・ビックリ。
そんなエライ人が絶賛したモノを前にオレ・・・何やってんだ?
てか、中川さん、全然偉そうじゃないし、気さくだし、どんだけいい人なんだよ・・!
とまぁ、なかなか楽しい話を聴いていると、中川さんが手元にある木を削り差し出した。
「匂ってみてください。」
一つではなく、何種類かの木の削り出した木片。
鼻に近づけると・・・
おぉ・・・すげ・・・香水を手につけて匂った時みたいに強烈な香りがする。
なんて言うんだろう・・・薄めると新築の家の匂いって感じだ。
それも、木の種類によって全然違う。
全然違うんだけど・・・なんて言うんだろう?
言葉で説明できない、木の匂いって言葉で形容しがたい。
森の中の匂いって言うか・・・懐かしい匂いっていうか・・・言葉だと、どれもチープな感じがする。
それでいて、バリエーション豊か。
今まで、こういうのひっくるめて全部、「木の香り」って言葉でくくっていたけど、一つ一つがぜんぜん違うし表現として足りていない。
なんで今まで気がつかなかったんだろう?
面白いので、家に持って帰りました。
そんなこんなでマッタリしていると、中川さんの子どもが乱入してきました。
そして、ノミをつかったり、木を削ったり、まさに中川ジュニア大暴れ。
お父さんの仕事をマネしてるみたいだ。
いやぁ・・・すごいな、と感心していると・・・
「におってみ!」
と、お父さんみたいに、削った木片をオレに差し出す。
オレが木片匂って、
「いい匂いやなぁ」
って言ったら、
「全部いい匂い!」
と、ジュニアが言い放った。
あぁ・・・木の匂いは、お父さんの作業場の匂い、作品の匂い、お父さんの匂い。
全部いい匂いなんだなぁ・・・。
ちょっと感動してしまった。
単に、いいものを作っている人を見たって言うだけではなく、その人の人間的な部分にも少し、少しだけ触れられたかなぁ・・・と思った今日この頃。
とっても楽しかった今日この頃。
「中川木工芸 比良工房」
また、来てみたいです。
本当に長い時間ありがとうございました。
コメント
お嬢さんに御馳走になりましたお庭のブルーベリーとても美味しかったです。色々教えて頂きまして有り難う御座いました。お風呂の椅子と桶、そしてバターケース楽しみにして居ります。
暑さも厳しくなりますので、お体に気を付けてお仕事をされて下さい。 薄井玲子