兵庫県立美術館に「怖い絵展」を見に行ってきた。
「怖い絵」って言う書籍、知ってますか? 中野京子さんによるベストセラー書籍。 絵画を歴史的な背景や、宗教的な意味合いを知ることでその絵の持つ怖い意味を理解でき、そしてその絵をもつ面白さ、意味の深さを説明してくれる書籍。 前から家に転がっていて、時々読んでいたんだけどね。 この度、この書籍に紹介されている絵画の一部が展示されるというから・・・神戸だし近いし見に行ってみたんだよ。 場所は、兵庫県立美術館。 昼過ぎに現地について、入ってみたんだが・・・ まぁ人多いわ。 こんなに人気あったんだ・・・ 音声ガイドを借りようにも、借りるのに長蛇の列・・・コレはいいわ・・・またにしよう。 普通に順路に沿って並んだが、もう・・・なかなか絵画にたどり着かない。 いや、もう・・・なんつーか。 それでも列が進まないぶん、一つひとつじっくり鑑賞できたわ。 いや、いいねぇ・・・ 昔から人の持つ衝動的な怒りとか、恐怖、それらを呼び起こす行動の原理が絵画に塗り込められている。 知らずに見ると気がつかない感情表現の裏。 そういうのが、歴史考証にもとづいて説明されている。 オレも、なんかそういうマニアックな解説が好きで書籍を読んでいたんで、大変興味深く鑑賞できたよ。 しかし、「恐怖」とか「怒り」は今も昔も変わらずあるもんなんだなぁ・・・ しかし、今はそういうのを表現するのはちょっとタブー的な感じ・・・いや、なんかドロドロするので気持ち悪い?・・・だからあまり描く人がいないのかな? 変な意味、近代になって絵画もスタイリッシュになってしまったんだろうな。 それに比べて昔の人の表現は生々しくて、わかるんだけど目を背けたくなってしまう。 目を背けたくなるけど、覗きたくなる。 もともと不思議なチカラがあって観てしまうんだけど、この書籍を読んでから見ると、もう絵画の隅々まで観てしまう。 いやぁ・・・良い感じだわ・・・ と、良い感じで観てきたのは観てきたんだが・・・ いかんせん混んでいてね、音声ガイドも借りられなかったし。 今度平日にもう一回行ってみようかな。 機会と余裕があったら・・・ みなさん(?)も一度、書籍を読むなりしてみてはいかがでしょうか。 オレ的にはおすすめですわ。