iPhoneって補聴器にもなるのか!

補聴器・・・
補聴器(ほちょうき)とは、聴覚障害者の聞き取りを補助する補装具である。聴覚障害の程度を決めるためには、聴力検査が必要であり、この内でも純音検査よりも語音検査がその目的からも重要になる。語音検査により難聴の原因部位、即ち、中耳伝音系の難聴では正常耳と変わりは無いが、内耳の障害(老化を含む)では中等度に検査値は低下し、後迷路性では大きく低下した値になる。語音明瞭度が50%以下では補聴器の効果はほぼ期待できない。換言すれば、純音検査での難聴の程度では補聴器の有用性は判断できない。
Wikiより。
うーむ、難しいな。
ただ、オレの職場でも補聴器を利用している方はおられて、なかなか自分自身にあわせて補聴器を調整するのは難しいらしい。

そして、補聴器って医療器具だから値段も高価になる。
一度作ったら、ホイホイと作り変えることは難しい。

そんな所に、iPhoneが補聴器がわりになるアプリがあると聞いた。
そいつぁ・・・どうなんだ?
専用の機材の代わりになるのか??
ちょっと疑いながらも、試してみた。

アプリの名は「Easy(イージー) Hearing(ヒアリング) Aid(エイド)」。
値段1200円と、iPhoneアプリの中では高価な方だ。
このアプリは、相手の声をiPhoneのマイクが拾い、増幅されてイヤホ ン(ヘッドホン)から耳に届く。

まぁ・・・それだけ聞けば、なるほどなぁ・・・ってもんだ。
調べたら、他にも幾つか補聴器アプリは出てきた。

ま、いい。
とりあえず、今回はコレで勝負だ!
ていうのも、このアプリ、製作者自身が中途失聴者だそうで、おそらくは当事者のチェックが入っているので実用的なんだろうと踏んだ。
あと、日本製なので日本人にとって使いやすいかな・・・と思ったのさ。

では、
アプリを購入していざ実験!!
まず、準備としてイヤホン(またはヘッドフォン)を用意する。
今回用意したのは、
MDR-NC6 MDR-NC6
MDR-NC6と言うヘッドフォンだ。
イヤホンのほうがいいのかなぁ・・・と思ったんだけど、なかったし・・・。
それに、このヘッドホンにはノイズキャンセリング機能が付いている。
もし、補聴器の機能にノイズキャンセリング機能がうまくマッチしたら、ものすごく聴きやすいんじゃないかとも思ったのさ。
(ヘッドホンについては「MDR-NC6(ヘッドフォン)を買いました。」参照)

そして、そのヘッドホンをiPhoneにつないで、アプリを起動する。
そして、ヘッドホンから出る音を聴いてみると・・。
・・・?
何も音がしない??
あ、真ん中下のボタンをタップするのか、やり直し。
ちなみに、画面中央のイコライザー的なものを上下にスライドさせると、声の125~5千ヘルツまで13の周波数ごとに左右それぞれ出力を調整できる。
人によって聞こえにくい音域の音量を、画面上で簡単に調整 できるのが特徴だ。

では、真ん中のボタンをタップ!

はい、今度は聞こえました。
うーん、なんかマイクから音が聞こえるような・・・当然か。
そういうアプリだもんな。
てか、オレじゃわからん!!
事務所の聴覚障害の方、2名に試してもらいました。

まず、一人目の方の感想。(障害は後天的なもの)
補聴器を外して聞いてもらったところ、すごく聴きやすいとのこと!
こりゃすげぇ。
聴きやすいんだ!
普通の補聴器よりも聴きやすいらしい。
さらにイコライザーで高温を調整してやると、さらに聴きやすくなったらしい。
VeryGood!
ヘッドホンのノイズキャンセリング機能もうまく作動したらしい。
へぇ・・・意外だなぁ・・・。

さて、では次の方の感想。(障害は先天的なもの)
えー・・・さっぱり聞こえないらしい。
いや、聞こえないって言うより、ノイズしか聞こえないらしい。
え???
そんなもの??
そんなに違うの??
うーん、残念。
何がどうなのかわからないけど、アプリの効果はなかったようだ。
と・・・思っていると、今度はその方が補聴器の上から聴いてみたいとのこと。
OK、OK、やってみよう。
すると、今度はよく聴こえるとの事。
 なるほど、ヘッドホン直じゃダメでも、補聴器の上から付けて、うまくブースターとしての機能を果たしたようだ。
そういやコレって、ヘッドホンだからできる技だよね。
補聴器の2段構え的な発想?面白いよね。
その後、コレはドコモ(Android)からは出てないのか??と聞かれたので、結構良好だったようだ。


総じてオレの感想だ。
今回2名の聴覚に障害のある人に試してもらったが、やっぱりと言うか、なんというか、人によって効果の程は違うが、概ね使えることがわかった。
しかも、ヘッドホン等、音の出力部分が自分にあったものを選べるので、そういう意味でも従来の補聴器を上回る可能性もある。
なかなか大したものだ。

だが!!
いかんせんiPhoneのマイクを使うので、常にマイクを(iPhoneを)全面に出しておく必要がある。
それは・・・不便だ。
おまけに、iPhoneの電源が長くは持たない。
それにサイズだってiPhoneとヘッドホン分の大きさが必要だから、耳にかけるだけの補聴器と比べるとずいぶん大きすぎる。
通常使い続けることは難しいだろう。

思うに、会議や音楽鑑賞など、ピンポイントで使うのがいいんじゃないだろうか?
それならば、現場の特性に合わせてフレキシブルに音質を調整する機能が、より生きてくるだろう。
iPhoneの使用用途がこんな形で拡大するのは嬉しい限りだ。
障害者だけではなく、耳が遠くなってきた高齢者の方で補聴器は抵抗が・・・って方にも、普段はファッション感覚でiPhoneとイヤホンを持ち歩いてもらい、会議とかなどで、使用するって事もできそうだ。


結論!
EasyHearingAid - Link Advance&Innovationは福祉の現場では使えると思う。
もし、身近に聴覚障害の方がいたらおすすめかも知れない。
アプリ代金1200円は、若干高めかもしれないが、それでもぜひ試して見ることをお勧めします。

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