時代を走り抜けた、ボニーアンドクライド

正月に映画を観まくっていたが、まだチョット残っていて・・・
今もまだ少し映画を見ているんだが・・・

今日は「俺たちに明日はない」(ボニーアンドクライド)を観た。


オレにしては珍しく、SFではない映画だ。
1930年代、世界恐慌下にアメリカ各地で強盗を繰り返したクライド・バロウとボニー・バーカーの実話を元に描かれている映画だ。

派手なアクションシーンもないし(銃撃戦はあるにはあるが)、SF的にCGを使ったシーンもない。
なんというか、本当に破滅に向かって突っ走る二人を描いた映画だ。

スタイリッシュでチョットワル、それでもチョット小心者っぽいクライド・バロウ。
ウェイトレスをしているが、(映画では描画なかったな)日常にちょっと退屈を覚えていたボニー・パーカー。
この二人が出逢って、死んでいくまでのストーリー。

この二人の、特にクライド・バロウの行動原理はよくわからない。
何が目的なんだろう?
ボニー・パーカーの前でいいカッコしたいのだろうか?
それとも、単純にそういう計画性とか生活力のない男なんだろうか?
でもちょっと不完全・・・な・・・アレ。
わからないけど、とても人間味がある人だ。
そういう演出かもしれないけどさ・・・
そして、そのクライドと生活を共にする、ボニー・パーカー。
最初は強がり言ってる女性なんだなぁ・・・と思っていたが、クライドと犯罪を共にすることで、だんだんたくましく強くなっていく。

そして主人公を取り巻く面々も、とっても陽気だし、感情をむき出しにした人ばかりだ。
40年以上昔の映画だし、そういう風潮があったのかな。
なんというか、とても今の人には感じられない素直さを感じた。
今の人は感情が複雑すぎるんだよな。
他人からの目線を気にしたり、自分の行動の結果を予測して動いたり・・・
この映画を見ているとバカバカしくなる。

で、その映画なんだけどさ・・・

結果を知らずに見ると、銃撃戦ありきのアクション映画なのかもしれない。
けども史実に基づいて作れているからね。
Wikiや小説なんかで、最後を知りながら見ると・・・
なんとも悲しい、人生を破滅へ向かって、それでも二人幸せを求めて疾走してく様が狂おしく描かれている。

なんていうか・・・
最初から救いなんて無い二人なんだよな。
出逢って、車を盗んで、銀行強盗をし、人を殺し・・・
逃げまわるが・・・そんなの逃げきれるはずもなく・・・
それでも、陽気に楽しく、そして二人が幸せの絶頂を迎えるが・・・

胸が・・・ちょっと苦しくなるような最後だ。



最後が二人ではなく、警察官で終わっている。
話が終わったのはよくわかるが、今どきの綺麗な終わりじゃ無くて、胸に残る終わり方だ。
映画自体は1967年に上映されたものだから、とても古いのだが、何故か今見ると新しい。
時代が一周したのかな?

なんか・・・飛び上がるほど面白くもないし、涙が出るほど感動もしなかったが、重く心に残った映画だ。

こういうのも・・・たまにはアリだな。

またなんか、こういうのを借りてこよう。

では。

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