さよなら、「LZH」今までありがとう!

パソコンで取り扱うファイル。
ワードやエクセル、イラストレーターや音楽、動画のファイル。
イロイロあります。
とくに、ワードやエクセルなんかは、仕事上では頻繁に使うため、メールでやり取りされることが多いです。

そのため、複数のファイルをひとつにマトメるためや、ファイルサイズを少しでも減らすために、圧縮という手法で、複数のファイルをひとつの書庫にまとめ、ファイルサイズを小さくすることがあります。

その圧縮という手法。
昔はイロイロありました。
圧縮後の拡張子がそれぞれの形式を指す場合が多いですが、圧縮方法の圧倒的2大シェア。
それが、「ZIP」と「LZH」でした。

でした・・・そう、過去形。
いまやZIP形式がほとんでではないかと思います。
LZHという拡張子を見る機会はめっきり減りましたね。
昔はZIP圧縮できるソフトがのき並み有料であったため、無料で使える国産の圧縮形式「LZH」は事実上のファイル配布時のデファクトスタンダード状態だったわけです。

しかし、今ではZIPはWindowsが標準で圧縮、解凍できるようになり、LZHはWindows標準で対応するとはいうものの、あとからインストールしなくてはいけないと言う、オマケ的なモノになってしまいました。

さらに最近では、セキュリティ上にも問題が出てきたようです。


お知らせ
http://www2.nsknet.or.jp/~micco/notes/ann.htm
 細工されたヘッダーをもつ LZH 書庫については, 多くのウイルス対策ソフト・システムが検疫できません。 (確認できたもので, 2010 年 4 月現在の最新版について 3/16 のみが検疫可能。)  それに対して, 少なからぬアーカイバーは, 仕様上は正しいことから そのような書庫を普通に扱えます。
 そのため, ゲートウェイ形式での検疫による対策方法を採っている場合など, クライアントに対策ソフトがインストールされていない環境では, 殆ど何の苦労もなく侵入・感染が可能となります。 クライアントにインストールされている場合でも, 展開された時点で検疫が可能なものの, プリビュー等ファイルの作成されない場合については検疫が行われません。
 残念ながら, このような状況に対して各対策ソフトベンダーの対応は進んでいませんし, 脆弱性情報として状況が公開されることは (ZIP や CAB, 7z といった書庫については行われているにも拘わらず) 過去も今後も見込めません。
 このようなことから, 特に企業・団体においての LZH 書庫利用は お勧めしません。 中でも, 上記のようなゲートウェイ形式のみで検疫を行っている場合は, LZH 書庫自体を拒否するようにして下さい。

てな、状態です。
また、「(特に団体・企業内で) LZH 書庫を使うのは止めましょう」ということになってきたようで、LZH形式の使用中止も呼びかけられています。

あぁ・・・LZH形式。
終わりましたね。

正直あまり使った事ないんですが、使用した結果がほぼ同じような状態になるソフトが減るってのはややこしく無くなってきていい感じです。

昔は圧縮率や、スピードでLZHが優れていると言われた時期もありましたが、マシンスペックが向上した今では、それほど顕著な差は無くなってきたようです。

これからは仕事でファイルを圧縮するなら、ZIP形式で圧縮するのがスタンダードになってきそうですな。

LZHさん、今までありがとうございました。

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